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ファミリー世帯にとって、住まい選びの最重要チェックポイントの1つが「教育環境」です。

学校教育はもちろんのこと、「家からの通いやすさ」は日々の暮らしに直結する大切な要素です。

今回は「教育機関設置の立地」をデータから読み解きながら、泉佐野市の子育て環境を分析してみました。

泉佐野市内の未就学児教育機関

まずは、泉佐野市内の未就学児の教育機関と人口の分布図をご覧ください。

2020年国勢調査と泉佐野市内の未就学児教育機関

これをみると、JR沿線より南海本線に多く、特に南海井原里駅からJR東佐野駅の間に集中していることが分かりますね。

しかし、これを0~4歳人口の分布と重ね合わせると、子供が多いエリアと教育機関が多いエリアが必ずしも一致していないという実態が見えてきました。

共働き世帯にとって保育園や幼稚園はできるだけ自宅の近くにあってほしいものです。

そこで、各施設から半径500m(徒歩6~7分圏内)の円を描き、どこまでカバーできているのかを可視化してみました。

拡大図

地図を見ると、南海泉佐野駅とJR日根野駅の間のエリアは、0~4歳の子どもが多く住んでいるにもかかわらず、どの施設からも500m以上離れた「空白地帯」となっていることがわかります。

このエリアは近年住宅開発が進み、若いファミリー層が増加している地域でもあります。

泉佐野市内の小学校の配置

2020年国勢調査と泉佐野市内の小学校

小学校は、未就学児の施設ほど大きな偏りはなく、市内に均等に分布しているように見えますね。

しかし、これを5~9歳人口の分布と重ね、通学距離の目安である半径500m(徒歩約10分)の円を描くと、
地域による“通いやすさの差”という、新たな側面が見えてきます。

下の地図を見ると、同じ市内でも地域によって通学環境が大きく異なることがわかります。

拡大図

例えば、JR阪和線の主要駅である日根野駅南側には、5~9歳の子どもが多く住んでいるにもかかわらず、小学校まで徒歩10分以上かかるエリアが存在します。

その一方で、南海電鉄の主要駅である泉佐野駅北側は、小学校の数が多く、500m圏が互いに重なり合っています。

これは、小学校までの通学距離が比較的短いエリアであることを意味します。

このように、小学校は市内に均等に配置されているように見えても、人口分布と照らし合わせることで、子育て世帯が実際に感じる利便性には差があることが分かります。

泉佐野市内の中学校の配置

最後に中学校をご覧ください。

2020年国勢調査と泉佐野市内の中学校

校区が広がる中学校は、小学校と同様に市内へ均等に配置されています 。

しかし、人口分布との関係を見ると、より深刻な課題が浮かび上がります 。

拡大図

上の地図が示すように、10~14歳人口が最も集中しているのは、南海泉佐野駅南側からJR日根野駅北側にかけてのエリアです 。

しかし、この人口集積地の大部分が、最寄りの中学校まで直線距離で1km以上離れているのです 。

これは、市内で最も多くの中学生が暮らす地域の生徒たちが、長い距離の通学を強いられていることを意味します 。

1kmという距離は、徒歩で15分以上、自転車でも5分以上かかります 。

これが毎日のこととなり、さらに部活動などで下校が遅くなることを考えると、生徒の身体的負担だけでなく、
夜道の安全面など、保護者の心配も大きいのではないでしょうか 。

人口構造の変化に対応した、将来的な学校配置の議論が必要であることを、このデータは示唆しています 。

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